たまにはあてど無くドライブしてみようということになり、気の置けない友人と日長一日をのんびりしてきました。
バイパスを離れる前にとりあえず腹ごしらえにお気に入りのWarung Moniこちらでごはん。朝食を食べながら行き先の作戦を練ります。
観光客が少ないところという私達のリクエストで
ドライバーのゴリマデさんのおすすめの『Pura Tirta Sudamara』というmelukat/ムルカット(禊/みそぎ/沐浴)の出来るお寺へ行ってみることに。
バンリ県です。
日本では「禊」なんて、時代劇の世界の言葉で、漠然とおどろおどろしいと思っていましたがバリ島ではごくごく普通の習慣。
バリニーズが毎日3回くらいするマンディ(水浴び)も自然の神様に祈祷する前の日常的なお清めです。
目的地のすぐそばにはのどかな田園がひろがります。
あ〜気持ちいい〜〜〜?
農作業の風景?
熱いんだろうなぁ。。。
稲穂がこちらへ頭をたれます。
こちらこそ!お米をありがとうございます。✨
私がここに生まれていたらちゃんと農作業していたんだろうか。。
田んぼの脇道を行くと
重そうな収穫物を背負った女性がすれ違いざまにこぼれそうな笑顔で
話かけてきました。
「どこから来たの?」
わ!デジャヴュだ❗
いやちがうな、現実にあったはず。。。
25年前に行った鹿児島県の徳之島だ!
サトウキビ畑で、美しい顔を真っ黒にして働くお嫁さんとすれちがった時のことが一瞬蘇って来ました。
あの時も「どこから来たの?」と話しかけられたはず。
同じ歳くらいだった私は、すごく印象に残ってる場面。
私がここに嫁に来てたらこんな風に出来るんだろうか?と
その時にも思ったんだったなぁ。
25年間時間が止まってるみたい?✨
ぽつんとワルンが。
ムルカット用のお供えのお花と、
聖水を入れる水筒を買わなくちゃ。
友達と、お店へ入ったら
すでにドライバーのゴリマデさんが抜け駆けで何か食べてるw
お店の奥さんが「さ!貴方達もこれたべなさい!」と
かき揚げをすすめてくれます。
「遠慮しないで!沢山あるんだから。美味しいわよ!」
「え?買いなさいじゃないんだ(笑)」
あ~バリらしいわ~~w??
「頂きます!」
お店の方にお寺でムルカットするためのお供えのお花(チャナン)とお線香などを用意してもらいます。
絞り立てのココナッツオイル(1本15,000ルピア)を3本購入。木から落ちてきたばかりのドリアンも購入。
そしてこの葉っぱはダウンシリーという殺菌作用のある葉っぱ。
煎じて飲みます。
お水が綺麗なので、飲料水もここの場所で採れるお水を精製したものが売られています。美味しい!
ワルンから先へ。テクテク坂道を下ります。
間もなくお寺の入り口に到着。
ムルカット場への階段。
結構急な階段を降りてくると迫力の岩場。
目の前にはジャングルの中に川が流れています。
川縁にはお坊さんが待機されています。
こういう場面はバリ島でごく普通なのですが
バリ島の日常に慣れて来たとはいえ、先進国とはかけ離れた日常に今さながら、感動します。
相変わらず、人間と自然が一体化しています。
まずはじめに、お供えのお花にお布施を入れてお線香を聖なる場所へ向けてお供えします。
水の音と鳥の声しか聞こえてきません。
時間に追われない、のんびりした、不便なバリ島には時計の要らない豊かな刻が流れています。
お坊さんの後ろへ座って祈祷してもらってから川へ入ります。
「水に入ると、汚れたオーラが美しく輝くんじゃよ」とお坊さん。
川の中の数カ所に神聖なスポットがあります。
この日は前日が大雨だったので川が少し濁っていて残念でしたが
通常はもっと美しい景観が拝めるところです。
ちょっと勇気が要りますが、水がきれいなので気持ちよく入れます。
川の中に神聖な場所がいくつかあり、
そこへひとりずつ身体を沈めます。
顔だけつけていたらゴリマデさんから注意の声が飛びます。
後頭部もつけて全部思い切って潜る感じです。
最後のスポットは岩が浸食されて掘られたところへ潜り
その中へ身体を突っ込むように沈めます。
岩の下からぐんぐんわき水が上がって来ているのが見えます。
(カメラを持たずに川に入ったので写真がありません?)
川のあとは天然シャワーのようなわき水を頭から浴びます。
11つの天然シャワーを左から順番にひとつづ浴びて行きます。
頭がぐらぐらするくらい水の強度が強くて、脳みその位置がずれそうで心配です。
当たる場所をちょっとずらして肩に当てるともの凄いいいあんばいの肩のマッサージ。
最高にツボに効きます!
あ、アカン!罰があたるか??
と思い直してまた頭へ水の当たる位置を戻しました。
終わったあとはなんだか壮快。脳天への水圧が効いたのか、それとも何かが払い落ちたのか。。
なんだかわかりませんが、たまには郷に入ってバリ式に身を投じるのも良い気分です。
あとで聞くところによると、この水の水圧で全身マッサージの為に来る人も居るそうで。。。遠慮なくやればよかった!
そして、この水をがぶがぶ飲むのも身体によいそうです。
静かで神聖な雰囲気のところでした。
この日はローカル2名を見かけた他は私たち3名だけでした。
日曜日や、満月、新月、その他バリの祭事がある日は凄く混むそうです。
美味しいお水を飲みながらお坊さんと世間話をして、
さて、帰路へ。。。
ウウウ。。。ちょっとした試練の上り階段が?
街へ戻る途中でバリコピを飲みに入ったお店で「アイス」のラインナップからスイカバーをチョイス。
田園を見ながらスイカバ〜〜でまったり?
(味は日本のスイカバーには及びません)
こちらは、バリ島で食べられる「雪見大福」として在住者に支持される「MOCHI」(こちらは美味しい?)
帰りはギャニアールの街に立寄り、70,000ルピアのサンダルを買い、
ギャニアール市場をさんざん物色して美味しいアヤムパンガンを食べて帰宅しました。
時間に追われない、行き当たりばったりの旅でココロのクレンジングが出来た気がします?
■Pura Tirta Sudamala
Br. Sedit, Kel. Bebalang, Kec. Bangli, Kab. Bangli
ロッカー、脱衣所完備