サヌールにはあまりお洒落で斬新なお店はないけれど、オーナーの心を感じる隠れた穴場が多いなと思う。
『マライカ・シークレット・モクシャ』は、マライカさんというオーナーシェフが入魂して作ったお店。
私はこの方を尊敬しています。
この美貌。というか健康美。真っ白な歯は真珠の様。肌もぴちぴち。
いつも、目を輝かせてこれを味見してみて!ちょっとこれを飲んでみて!と次から次から面白いお料理を持ってきてくださる。
毎回ビックリさせられる味。
素材の発掘と、味の想像力が凄い。
しかもバリ島産の新鮮なものだけを使って作る。
そして、まだこれからの夢でいっぱいだなんてすばらしい❗
彼女はバリ人なのだが、こんなバリ人女性は珍しいのだと思う。
お酒も大好き。日本酒もイケます。
色んな意味ですごく先進的な国際人。
もともとのお店はメルキュールビーチ沿いにありました。(今のジーニアス・カフェの場所)その時の雰囲気は本当にのんびりビーチを眺められた〜。食に敏感なヨーロピアンに愛さていたお店。
残念ながら1年足らずで契約延長出来なくなったけれど、その時の機転がすごかった。「ビーチを離れるのは悲しいのよ、でも次も絶対に素敵な店にするからいいの!こんなお店にしたいの、図案をみてくれる?この中にオーガニックマートも作りたいの✨」
前向き〜???
あっという間に、今の場所(ダナウポソ通り)を2016年3月にオープンさせました。
こちらは、看板メニューでもある「ウォーターメロン・スプラシュウィズ・ココナッツチーズというメニュー。
スイカを大きなダイズにカットし、オリジナルのマンゴーのドレッシング、ココナッツ・チーズ、人参のキャビア、バワンメラ、レモングラス等などの複雑にミックスしたソースで頂く逸品。甘くないんです。ローのお料理です。美味しいんですwww
でもこれは、おかずにはならないし、食事としておすすめするメニューというよりも、一度は食べてみて!というメニューかな。
『え〜!ほ〜!ええ〜〜!』と言いながら食べる事になると思います。
この発想 😯
スイカもこんなメニューに変身出来て驚いているはず。
「ローフード」に興味を持てたのも、マライカさんのケーキを食べてから。それまでは火を通さない?そんな不味いもん食べたくないな、と思っていた。でも、彼女のチョコレートタルトが抜群に美味しくて 😀 。
このタルトも火を使わない、Law(生)。砂糖も一切使っていないが、この絶妙な甘みを2年間試行錯誤して、アーモンドから摘出したというから驚き。
ちなみに、ケーキはキーライムやブルーベリーも本当に美味しい。形は至ってシンプルなのだけど恍惚の美味しさ。Lawだから素材が新鮮で濃厚です。
彼女は何者なんだろう?
「私はね、バティックのデザイナーで世界中に販売しているの。長い間OLもしていたのよ。その間、ずっと料理を研究してきた。
マライカを開店する前は普通のインドネシア料理の店をしていたんだけど、貯金をはたいて自分のやりたかったことを実現したの。これが私の長年の研究の発表の場なの。他にも展開して行きたいと思っているの。」
なぜ、彼女はこんな面白い料理を生み出すのか?
いつどこで学んだの?
「私の先祖は王家の血筋なんだけど、他国の王族の人達の写真を見て、年齢よりもずっと若くて美しいのは何故なのかとても知りたくて調べまくったの。で、彼らの食事に注目したの。素材を吟味して新鮮なものを鮮度を保ったお料理を食べていることを知ってから、料理を独自に研究するうちにガストロノミ学にはまり、追求し続けてきたわ。化粧水も食べ物の栄養や効能を利用して作って、ずっとそれを使っているの。その為に細胞学も追求したわ、私の料理哲学はガストロノミ・メルキュールよ!」
料理は、医学、科学、化学、建築学、美術、考古学、心理学、農学etc…全部関係しているということらしい。
彼女の料理に対する姿勢やライフスタイルを見ていて、それがすごく理解出来てくる。
「全部野菜で作るお寿司を考案したの、家に食べにきて!」
「今ね、人参とコーヒーのキャビア作りにハマってるの。キャビア状にするのは科学の力を借りるの。自然の力と科学の力を融合させるのは楽しいのよ〜〜」
「野菜はタバナンの自分の畑で作っているの」
「このミューズリーは私のレシピでうちで自家製の商品なの」
ほ〜〜〜 😯 、会うたびに目が輝いてる。。。
バイタリティありすぎ 😀
今も相当忙しそうだけど、どんだけ忙しい人生を送ってきたのかな。
工事中の店の材木の山の隙間にテーブル席を即席で作ってくれて、こっちで食べる方が面白いわよ〜とビックリさせたり、
移転の時もほんとは大変だったはずだけど、私ごときにつき合って、子犬を探してくれたり、お弁当を持たせてくれたり人柄にも惚れてしまった。
自分のスタッフのことも、可愛がっていて息子と娘達なのよ〜と話すのも印象的。自宅では学生が勉強していたり、皆に平等に優しい。
女一人で逞しく色々と切り開いてきたんだな〜✨
ある時に素敵なパートナーを紹介してくれた。美しさの秘密はここにもあるのね✨✨✨めっちゃいい生き方〜〜〜???
●日曜日限定(18:00〜)のカレーブッフエ(行くべし!)月一回の最終金曜日(11:00から16:00のベジカレーブッフェに変わりました)
各種カレーはもちろん、サラダや野菜のお惣菜もフレッシュで美味しい。ドレッシングもマンゴなどのフルーツを使って抜かり無い味。ナンも本格的。金額はいくらでもOK。自分で決めるシステム。
普段は、単品のカレー料理を。本場インドと
ヨーロッパ、インドネシアの融合カレーです。
写真が無くて残念だけど、タンドリーチキン(注文必須!!!)はおかわりしてしまうぐらい美味しい。
これは青パパイヤのサラダ(こちらもイチオシ)
こちらはご自宅で頂いた、バリ島料理をアレンジしたもの。これはエスニック料理が嫌いな人も認める味だと思う。そして、バリ島のお料理の深さをあらためて知りました。
ベ・ギニョールというスープもラワールも深い〜〜〜〜〜味わい。
ローフードで驚かされた茄子のお料理
彼女のローラザニア。一見ハテナだけど、口に入れると間違いなくラザニアだ!どうなっとるのだ?
⬇こちらは、ココナッツジャム。お店だとヨーグルトのプリンに添えてサーブされる。ココナッツを長時間かけて凝縮したコクがある美味しいペースト。パンにはさんだり、そのまま食べたり、クルミなどのナッツと和えても美味しいです。お土産にもよいですよ!
マライカさんに、テレビの料理教室の番組うけるだろうなぁ〜?。
年齢を超えた生き方、人生の楽しみ方、国籍を超えた博愛主義。人を満足させたいと一心で生きる…私もそうありたいな。
■Malaika Secret Moksha
Jl.Danau Poso No.68 Sanur, Bali
081-23834-1000
マライカ・シークレットモクシャは前が階段状のドリンクスペースになってるのだけど、階段を上がるとテーブル席が広がる。でもその席が表からは見えない。階段の裏側はエアコンルームで、こちらも階段席で隠れて見えない。だから一見閑散としているように見えてしまうのだけど、そんなことないんですよ〜
また、あらためてマライカさんの「クッキングクラス」について書きたいと思います。