4月2日から8日までウブドで毎年恒例の「スピリット・フェスティバル」を開催していました。
もう11回めだそうです。私は行ったことが無いのですが、毎回各国からのツーリストで賑わうようです。
「スピリチュアル」という言葉が日本に浸透したのはオーラブームのあった20年くらい前だったかな〜
それからは何だかんだと商品化されていきました。
太古は日本もスピリチュアル思考の方が日常だったのはずですが
色々な学問が発達してからは、科学や現実として証明出来ているものだけが日常になりスピリチュアルな世界は非日常の方へ置き去りにされていきました。
進化は当たり前のことですが。
やがて先進国は折り返して、精神世界やロハス等に目を向けて行く様になり
近年「スピリチュアル」という言葉が一人歩きしてから
占い、霊的思想やら、それとは別なものやら何でもごちゃ混ぜになり
健全なものも怪しげものもひとまとめになってしまい
漠然と「スピリチュアル=胡散臭いもの」と思われなくもありません。
音楽、ヨガ、ダンス、瞑想、香り、マッサージ、食事法などは一般的な趣味趣向ですが
ストーン、ヒーリング、占い、リーディング、チャネリング、レイキ、浄霊、前世療法…となると
かなり悩みの深い人がハマる世界になっていきます。
日本では人知れず孤独にその世界に浸る人が多いかと思いますが、バリ島は島自体がスピリチュアルなので、そういったことに躊躇無く、好きな人は思いっきり触れることが出来ます。
スピ系の人。。。
私も日本に居た数年前までは妄想人?オカルト?などと揶揄していました。
とにかく、日本では全く興味が無かった世界です。
バリ島の人々はごく普通にスピリチュアルを日常にしていますから
スピリチュアルな話題はごく普通に会話され、現実に不思議なことが沢山おこります。
私はいつの間にかこれらを受け入れていて
時々満月のお祈りに出かけたりするようになっていました。
毎年のバリ島の最大の祭事ニュピ/Nyepiの夜は漆黒の闇の中でこぼれる様な星を浴びてそれこそスピリチュアリルを体感する日です。
先日のニュピの明けの朝、
「田園浴に行くよ!」とバリ人の友人にほだされて目的地も知らず車に乗り込みました。
到着先はウブドのさら北のテガラランの奥「アカーシャ/AKASHA」というレストラン。向かいは同じ名前のヴィラです。
すごくのどかで雰囲気の良いところです♫?
広大!!
畑を借景にバンブー建築の様々な席が色んな箇所にあり
食事したり、お茶を飲みながら、自然の美味しい空気を感じることができるレストランです。
こんな辺鄙なところにレストランがあったんだ!周囲は農家に囲まれています。気持ちの良い場所です。
友人は私に「私は仕事をするけれど、貴方はここで好き勝手にのんびりしていてね、フリーヒーリングだよ!」と。
なんだろフリーヒーリングって??
着いてから間もなく、この日は「Heal Fest」という貸し切りイベントだったということを理解。
アカーシャにはどんどんヨ–ロピアンが入ってきます。
皆、ヨギーか、ダンサーか、ヒッピーか、ミュージシャンか?
ヨーロピアンなのでビジュアルはサマになってとてもファッショナブルというか
アーティスティックですが、
不思議な、いわゆる「ザ・スピな世界」の人達です。
各国からツアーでこのヒーリングイベントにやってきた方たち。
前売りだけで200人あまりの予約があったとのこと。
もともとスピリチュアルという言葉の由来はキリスト教由来の言葉だそうで、
欧米の方達にはずっと身近なものなんでしょうね。
レストランの真向かいのヴィラAkasha villaでは
バリ人のヒーラーがヒーリングを施します。
次から次へとヨーロピアンが横たわります。
このイベントの関係者のヨーロピアンの女性は、ヒーラーに耳元で何かを言われて突然感涙していました。
(私もついでにやってもらいましたが、何も悪いところは無いといわれてホッ?)
穏やかな感じのバリ人のヒーラーさん。ふつうの優しいおじさんという感じの方たち。
「訳が分からないんだけど、今日は唐突に200人来るって言われたけど?それはちょっとしんどいなぁ?」
こんなイベントに呼ばれるのは初めてと戸惑っていました。
普段は田舎でのんびり村の人達を診ているそうですが、
宣伝もしていないのに欧米人も噂を聞きつけて訪ねて来るそうです。
(普通のおっちゃんと思いきや、あとでびっくりするような不思議なことがありました。
これはまた後日別途書きたいと思います。)
中庭では、ピラミッドパワーの中で受ける、何か。。。
宇宙と交信?
もの凄く妖艶なベリダンサーのような女性が待機されていました。
神秘的な人すぎて、カメラを向けることが出来ませんでした。
普段は何をしている人なんだろう。。。
日本だとこんな雰囲気の人やこんな局面は無いだろうなぁ?
でもバリ島はこんな世界がしっくりくる場所です。
アカーシャ/Akashaという言葉は天空や虚空などという意味のサンスクリット語。
初めて会ったはずの諸外国の人達がすぐに一体感を作っています。
友人はベーガンでノンシュガーのケーキを販売。
瞬く間に売れて行きます。
ちょこっとテイスティングケーキを配るお手伝いしていたら、
「ほんとうにミルクは入っていないよね?」とレシピを必死に確認してくる人多し。
肉、ミルク、卵を絶対に口にしたくないようです。
「君もベーガンなんだね?」
「えっ、ン、まぁ、、、そうです?」
「そうか!握手だ!!!」
「汗?(実はナシチャンプラーですが。。。。)」
ヨガ
アメリカの有名なヒーリングミュージシャンの演奏もありました。
自然なものから出来た楽器を使った演奏に合わせて(アフリカンな感じの)即興ダンス。
瞑想
人数が多いのでヒーラーはインカムをつけています。
カポエイラ(楽しそう)
ヒーリングウエア?
お洒落で、上品で高価。
この真ん中に立っていらっしゃる方(このブランドのデザイナー)は、数年前チャリティーファッションショーでお見かけしました。
デザイナー自ら衣装を着て、レッドカーペットをモデルウォークするイベントでした。
ご年配ですが大勢の中でひときわ輝いていて、息をのむほど美しい方と凄く印象に残っています。
身体の中から神々しい美しさがある秘訣はやはりスピリチュアルな毎日だからでしょうか。
Akashaレストランもヴィラもとてつもなく広くて、静かで現実と別世界にように素敵なところでした。
この日の催事は11時から23時まで続き、ありとあらゆるヒーリング体験ができて
Rp.1,500,000とのこと。夕方私達が退散する頃にはさらにつぎつぎと来客がありました。
世界から人を惹き付けるヒーリング磁場になっているのかな〜バリ島は。
特にウブドはこのようなイベントがよく開催されています。
うおおお。。。これが日本だったらちょっと新興宗教のように見えるはず。。。
団体で体感するというのはちょっと違和感あります。
スピリチュアルって、自分の中に見つけるものではないかな〜。。。偏見かな
そうですね、偏見はいけませんよね。
私は瞑想も出来ない自堕落で適当な人間です。
だけど、バリ島では日本に居た頃とは違う感覚は確実にあります。
こんな宇宙の一部であることを実感するような風景の中で暮らしていると
自然にスピリチュアルな気持ちになります。
仕事のことだけに時間を配分して月もみないで終電にかけこんでいたあの頃。
今では遠い昔に思います。
バリ島では毎日のように月を見たり、なにげない風景に心を奪われます。
見るというよりも日常に目に飛び込んできます。
月や太陽、雲の神々しい美しさは半端ないし、手が届きそうに大きいのです。
自然を肌で感じる時の自分自身の体感はとても至福感に満ちたものです。
「どうしてバリに住むことにしたの?」と、よく聞かれます。
聞かれたからには答えないといけないので必死で決断した当時のことを思い出して答えます。
かろうじて自分の心境を分析したら現実的な理由がいくつかあります。
だけど、正直なところ何だかわからないのです。
ふらりとバリ島に来て、あの当時の私に不足していたものが怒濤のように押し寄せてきて
私の身体の中に入り込み、一瞬にして私はバリ島に住む様になっていました。
バリ島に来て、自分が正しいと信じていたことをその逆からも考えられるようになりました。
正しいものを決めることも無くなってきました。
また、
年を重ねると万能感みたいなものがどんどん無くなって行きますが
そのかわりに身近に幸福感をみつけられるようになりました。
バリには些細な幸せなものが沢山落ちているんです。
それを拾いながら自然に心身を任せて生きている気がします。
今後日本に戻ろうが、どこに移住しようがその感覚はもう揺るがないと思います。
バリ島はやっぱり不思議なことが沢山おきます。
ほんとうにほんとうに!
本物も偽物もありますが
スピリチュアルが何なのかはとても曖昧ですが
やっぱり、バリはスピリチュアルな世界で満ちています。
■Akasha restaurant
https://newearthhaven.com/
■The Akasha Villa
Jl. Sinta, Tegallalang, Bali, Indonesia
テガラランへお買い物に行った時に足を延ばして、お茶やカクテルを飲むのにおすすめ場所です。スピリチュアルなイベントやライブがよく行われているようです。
朝から夕方までの田園風景がおすすめですが、夜はライトアップされてそれもまた素敵です。
※場所によって、ちょっとオーガニック肥料(牛糞)の香りが高いこともあります)