最近、加齢のせいかバイクで日帰りウブドに行く元気が無くなってしまいまして。
用事が無いときは滅多に行かなくなってしまいました。
サヌールは他の街よりもずっとウブドに近いので
ふらっと遊びに行きたいのですが、私には気合いが必要です。
ウブドは何かヴェールに包まれている感じがするので、
(この感じ、分かってくれる人いる方いますかね?)
「行くぞ!」という気持ちで行くのです。
数年前までざっくりと路地裏や、お店情報を把握していましたが、
いつの間にかウブドは超賑やかになって、
今では旅行者のようなお登りさん状態です。
バリに来た当初はよくダンスも見に行ったなぁ。。。
田んぼの景色が新鮮だった。。
あちこちにブッダやガネーシャ像があるイメージ
過日、オーボエ奏者tomocaさんよりプライベートライブお誘いがあり『音を描く』というイベントに行ってきました。
再三のライブのお誘いに行けないまま2年もtomocaさんのステージを見逃してきましたが
今回のステージがペネスタナンに在るホームステイ、
プラサンティ/Prasanti Bed & Breakfastとあり、
このタイミングに久々にプラサンティに泊まりがてらで行くことに。
空き部屋を問い合わせましたらラッキー!一部屋空いていました。
久しぶりのウブド泊。
懐かしいプラサンティ。ここは私にとって凄く想い出深い宿なんです。
到着間もなくライブが始まる時間。
懐かしんでる暇なく途中で買ったナシゴレンをかきこんで、
3階のお部屋へかけ上がります。
ほ〜
やはりウブドは別世界。
南部とは全く違う空気が流れています。
言葉では表現出来ないけれど、ウブドな空気感。。。
そして皆さん秋の装い。
あ〜!ウブドの乾期は寒いんだった?
「さむっ!」と言ったら
優しいKさんがすぐにバティックサロンを貸して下さいました。
『音を描く』はじまりました。
キャストはtomocaさん(Oboe)、Koko Harsoeさん (Guitar) 、柚木ミサトさん(LivePainting)
演奏中、私は森の中にいるような気分でした。
森林浴のようなともかさんのオーボエの音色。
Koko Harsoeさんのアコギとオーボエのコラボは、
コラボというよりも、もはや一体化してプラサンティの窓の外へ広がって行きます。
ともかさんはスタンダードな名曲のチョイスが???
同時に柚木ミサトさんの力強い筆がどんどん進みます。何が完成するのかが楽しみ?
小さな箱の中で三つの表現者がひとつになっていました。
アングラなショートムービーを小さな映画館に見に行ったり、
美術室でデッサンをしていた学生時代の頃を思い出しました。
芸術に勤しむ豊かな時間です。
★tomocaさんは新しいアルバム『StrangerTrip』をリリースされたばかりです♬
竹田の子守唄
プラサンティのこの3階のスペースでは
今後も色んな催しが開催されていくとのこと。
ウブドには昔から世界中のアーティストが沢山集まります。
ウブドに元々住むバリ人は何故かもの凄い芸術の才能に溢れています。
これはどういうことなんでしょう?
昔、ウブドで巨大なサイズの絵に魅せられて欲しくなり、かなり本気で買う気になり、
(その時30万円くらい)持ち帰る為には大きさ的にクルクルと撒いて船便ということになり、状態が大丈夫か不安になり断念。
今ではその作家さんの作品は世界的に認められて、手に入っても数千万だそうです。
いや、それでもそれぐらいの価値があると思える緻密な絵画でした。
残念ながら最近は、街で見かける絵はあまり良い絵が無くなったかもしれません。
誰かの絵を見本にお土産用に書いているような絵が多いなぁ。
しかしながら、名も無き才能溢れる隠れアーティストが多い。
なんで、こんなに芸術の才能が集まっているんでしょう?
大阪におもろい人が集まってるのも不思議だけれども。
ウブドに限って、彫刻家、画家、ダンサー、ミュージシャンわんさか集中しています。
スミニャックやクロボカンもお洒落なアートに溢れていますが
ウブドは村が神聖なアートそのもの。
だからか、何だか現実から遠い気がします。
さて、話を元に戻して
プラサンティは私がバリ島に来る寸前に宿泊したことのありまして。
バリ島に1ヶ月滞在し、2、3泊ずつ、
色んなところを点々と泊まり歩いた時に選んだお宿でした。
その時、ウブドからも人里離れたところ、Penestananエリアを選びました。
(今では賑やかな観光スポットに。ちょっと寂しい?)
懐かしいお庭?
ここにこうして居る私。
今では何の迷いも無い私ですが、
あの時の私はちょっと路頭を彷徨っていました。
ほんとうに月日が色々なものを掃除してくれて。。
そのことが今では懐かしい!
だからプラサンティのこの空気は忘れることはありません。
卓上の珈琲ポットまで鮮明におぼえています。(ほんまに懐かしいなぁ✨)
(すみません、散らかっています?)
お部屋、日中にちゃんと撮影したかった?
昔は、庭にガチョウ?の家族の行列がうろうろしてたっけ。
お風呂のキャンドルも昔と同じ大仏さん。
懐かしいなぁ〜〜
バリ島に来る前に1ヶ月かけて泊まり歩いた宿は
日本➡(サヌール)旧カユ・マニス・ホームステイ➡(サヌール)フラッシュ・バックス➡(サヌール)旧クエイ・ビラ➡(サヌール)クスマサリ・ビーチホテル➡レンボンガン島➡(サヌール)ケケホームスティ➡(ウブド)プラサンティ➡(ウブド)トゥガル・サリ➡(ウブド)ファミリーゲストハウス➡(サヌール)ケケホームスティ➡日本
色んな場所を体験するのはとても貴重な体験でした。
(でも、結局最初はデンパサールに住みました)
プラサンティに来た時は旅の後半でしたが、前半遊びにすっ飛ばしすぎて
私はかなりかなり疲れていました。
ここへ辿り着いて、沢山寝て、色々考え事したいと思いつつ
あんまり眠れずにぼんやりしていたと思います。
「散歩に行ってきます〜!」
と出かけようとしたら
「いい散歩道があるのでご案内しますよ!」と
日本人の可愛い奥さん(Aさん)が、可愛らしい声で、凄く優しく声をかけてくれました。
そしてとっておきの散歩道を案内してくれました。
その時の景色、焼き付いています。
これはその時の写真。
いい空気、壮快〜?(と過去の記憶)
神戸の震災のことやその時代の事を話込んだ記憶があります。
私は造形作家をしていた時代があり、
オゴオゴにすごく興味がありました。
そのことを告げると、製作中のオゴオゴに近くにバイクを停めてくれて
そばで見せて下さいました。
美味しいナシチャンプルも買って来てくれました。
散歩道の前を歩いて案内してくれたシロ♡(プラサンティの看板犬)
Aさんの小さい息子ちゃんのケーキを『カキアンベーカリー』へ2ケツで買いに行きました。
バリ島の生活を肌で感じさせてくれた出来事でした。
そしてクバヤ(民族服)を着せてもらいニュピの前の壮大な儀式、
『ムラスティ』を見学にサヌールのビーチまで連れて行ってもらいました。
(あの時はムラスティの意味も分かっていなかったけど?)
その夜はAさんと共に一緒にあそんでくださったバリ島の有名人のNさんが
今や在住者仲間になっている今を、不思議に、そして縁を有り難く思います。
バリ島の事を何でも知っているAさんとNさんがインドネシア語を交えて話をされている時、
この人達、凄いなぁ〜と思った覚えあり。
そして次の夜はAさん家族とさよならしてから
オゴオゴを初めて鑑賞し、心の底から感動✨✨✨
なんちゅう幻想的な。。。(マジで感激した?)
オゴオゴを夜中まで追いかけてフラフラになった足で次の宿、
トゥガルサリへ。
次の日のニュピの大禍時に、この夕陽!!(トゥガルサリの部屋から)
ニュピは静寂の日なので明るいうちからずっとこの景色を眺めていました。
?感激感涙。本当に素晴らしい夕焼けでした✨✨✨✨✨
私はこの時に「よし!私はバリ島に住むぞ!迷いは無いぞ!」と決めたんだっけ。
この時のバリ島の旅、楽しかったなぁ。。。
「フラッシュ・バック」でのオージーとの交流、「トゥガルサリ」の夕陽、ビーチが目の前の「クスマサリ」からの朝陽、「カユ・マニス・ゲストハウス(今はレストランのみ)」の親切なセキュリティーさん、「クエイビラ」滞在中に在住者が大集合してくれたこと、「ファミリーゲストハウス」の心のこもった朝食の想い出など全てが私の宝物です。
「ケケホームステイ」のご家族とは今でも仲良し。
そして、ウブドの文化を啓蒙しているプラサンティのAさんをあらためて知り尊敬しています。
住んでしまうと、『あの時の一刻一刻が愛しい感覚』は無くなってしまいまいます。
限られた時間というのは、かけがえの無いギフトをくれますね。
旅って素晴らしい???
と、そんな昔のことを回想しながらのプラサンティの一夜が明けまして
ああ〜朝食もめっちゃ懐かしい。
プラサンティは何もかも変わっていない!
やっぱりたまのウブドはええなぁ〜〜〜
久しぶりにお会いするメンバーで楽しい朝食?
用事があり、慌ただしくウブドを離れ下界へ。
次回は予定を入れないでもっとのんびり泊まりに行きたい〜!
(といつも言いながら…次はいつになるやら)
立ち寄ったお気に入りのお店についてはまた追って書きたいな?
シロ、まだまだ長生きしてや!
■PRASANTI Bed&Breakfast
Jl.Penestanan Kelod, Br. Penestanan Kelod, UBUD
ご宿泊料金など詳細は?こちらから
※ご予約、お問い合わせはpt_prasanti@yahoo.co.jp
■tomocaさんのプロフィールとライブ情報は?こちらから