バリ島随一の高級住宅地レノンの変化は目を見張ります。
数年前はレノンのププタン通りにも、まだまだ掘っ立てワルンや、カキリマ(移動式屋台)などが沢山あったはずですが、いつの間にかどんどん撤去されて大きめのレストランが目立つようになりました。
店鋪の賃貸料金はバリ島で一番高いという噂。
そんな変わりゆくレノンを見守っている老舗ワルン、『Warung Jeruk Manis/ワルン・ジュルック・マニス』。
ワルンといえども落ち着いて食事出来る、なかなか趣のある老舗ワルンです。
入り口は観葉植物が生い茂り、道路の喧噪を忘れさせる憩いがあります。
もちろん、バリ島のソウルフード「ナシチャンプル」(Rp.28,000)が看板メニュー。
アヤムベトゥトゥ(鶏肉を複雑なスパイスミックスをまぶして蒸し焼きにする伝統料理)をメインに「ウラップ」という野菜料理や、鶏肉とスパイスをバナナの葉で蒸し焼きにした「トゥミス」などバリ島のお惣菜が乗せられています。
このお店は、ご飯とおかずが別々に出てきます。美味しいですよぉ?
そして!鶏団子が入ったスープが付きます。変わらない美味しさです?
ちゃんと鶏肉で手作りされたお団子と鶏スープが至福の味。
小さいお椀に入ってきますが、スープだけのセットメニューもリクエストしたい味。
ここのワルンはこのスープが目当てで参ります。
白いご飯を「ティパット」(ちまき)で食べるティパット・チャンプルも有名で、昔はNo.1ティパッとの店として新聞でよく取り上げられていたそうです。
お惣菜のショーケースにティパットが沢山吊り下がっています。
レノンは官庁街で、オフィス街なので、会議等の仕出し弁当の利用も多く、時々スタッフ総出で大量のナシ・コタ(ランチボックス)を準備していたりします。
サラリーマン、OLらしき人達の食事風景が多いです。
通称の『Warung Jerman』という名前はドイツが関係していそうですが、『Warung Jerk Manis(甘いみかん食堂)』が正式名。縮めて呼んでいたのが浸透したそうです。
みかんジュース(Rp.10,000)はもちろんとても美味しいです。
この店のアヤム・パンガン・サンバルマタは炭火焼の鶏肉を生サンバルで和えてから炒めるタイプ。
炒めるよりも生のままがいいはずですが? 炭火焼の味はとても香ばしいいです。
こちらのセットにももちろん、鶏団子のスープが付きます。(Rp.28,000)
その他、フルーツかき氷のエス・チャンプル(Rp.15,000)や、バリ島ならではの天然ゼリーの飲み物、エス・ダルマン(Rp.10,000)などの昔ながらの甘味も揃っています。
数年前はアヤム・タリワン(ロンボク料理)があって、とても好きでしたが、いつの間にかメニューから消えました。残念?
周囲がどんどん変化する中、このお店まだ消えていないことを願い、バイクで通過する時にチラ見してホッとしたりします。
この向かいは去年どーんと出来たモール「プラザ・レノン」。
レノンがどんどん都会になっていきますが、このお店もいつか変わる日が来るのかな。。。
私が消えて欲しくないお店のひとつです。
■Warung Jeruk Manis
Jl.Raya puputan no.206, Renon, Denpasar
(0361)247751
8:00~18:00